クマのプーさんとぼく

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A・A・ミルン作 E・H・シェパード絵 小田島雄志・小田島若子訳 河出書房新社

 前回紹介した、「クリストファー・ロビンのうた」の続きの詩の本です。「クリストファー・ロビンのうた」と同じように、「クマのプーさん」の作者の作った子供向けの詩が収められています。

 私が好きな詩は、「皇帝陛下の詩」という詩です。ペルーという国の皇帝陛下が、何か恥ずかしいときや、腹が立ったり、つまらなかったり、悲しかったりするときに、いつも決まった詩をつぶやくのです。すると、気分が落ち着く、ということをうたった詩です。

 「ぼくたちふたり」という詩は、「ぼく」とクマのプーさんが、ふたりでいればちっともこわくない、ということをうたった詩です。「ぼく」とプーさんはいつも一緒で、一緒に計算をしたり竜を探しに行ったりします。二人一緒なら、いつだって楽しいのです。

 この「クマのプーさんとぼく」では、前作の「クリストファー・ロビンのうた」よりも、挿絵でプーさんが多く出てくるような気がします。どの詩の挿絵に出てくるのか、探してみるのも楽しいかもしれません。

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