P.L.トラヴァース 作 林 容吉 訳 岩波書店
メアリー・ポピンズの三作目です。メアリー・ポピンズが、またまたバンクスさんの家にやってきてくれました。メアリー・ポピンズは、マザーグースや神話の登場人物たちと知り合いで、子どもたちに不思議な世界を見せてくれます。
この本の中で私が好きなお話は「大理石の少年」です。バンクス家の子どもたち(ジェイン、マイケル、ジョン、バーバラ、アナベル)は、メアリー・ポピンズと一緒に、公園へ散歩に出かけます。みんなは、おかあさまにもらった六ペンスで、アイスクリームと「おもしろ絵本」を買うのを楽しみにしているのです。すると、公園に立っている、ギリシア神話に出てくるネリウスという彫刻の少年が、動き出してジェインとマイケルに話しかけるのです。ネリウスは、二人のことをとてもよく知っているというのです。メアリー・ポピンズは、ネリウスとも知り合いでした。みんなは一緒にアイスクリームを食べ、おもしろ絵本を読んで楽しい時間を過ごします。ネリウスは、ラズベリー・アイスクリームを食べましたし、おもしろ絵本も大好きなのです。
子どもたちは、ぺパミントのキャンディーのステッキで空を飛んだり、海の生き物たちとダンスをしたりします。楽しいお話ばかりが入っています。