サムは けっして わすれません

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ぶん・え イブ・ライス やく あきの しょういちろう 童話館出版

 久しぶりに絵本の紹介をします。

 公園の中に、動物園がありました。飼育係のサムは、毎日3時になると動物たちに餌をやります。キリンには、やわらかな緑の葉っぱ、サルたちには黄色いバナナ、ライオンには新鮮な肉をやります。忘れたことなど、ありません。

 ワゴンはすっかり空っぽになって、サムは行ってしまいました。けれども、ぞうは何ももらっていません。ぞうは自分が忘れられたのではないかと思って声をあげてなげきました。ぞうの目から涙がこぼれおちそうになったその時、サムがワゴンを干し草でいっぱいにして戻ってきました。ぞうは「わすれたのでは ないんだね」と、にっこりしました。何があっても、どんなことがあっても、サムはけっして、けっして、忘れないのです。

 この絵本のぞうと同じような気持ちになってしまうことがあります。けれども、どんな時でも、自分は忘れられてはいないということを覚えているようにしたいです。

 動物たちがカラフルに優しく描かれています。

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