リーサの庭の花まつり

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さく・え エルサ・べスコフ やく・石井登志子 童話館出版

 明日は夏至まつりです。でも、リーサは、村の夏至まつりのダンスに行くことはできません。一人ぼっちのリーサは、戸口の階段に座って、花たちを眺めていました。するとそこに、きれいな夏至の精が現れて、今晩開かれる庭の花まつりにぜひいらっしゃい、といいました。リーサが目を見開くと、そこには、たくさんの花たちが生き生きと動き回っていました。

 庭の花たちだけでなく、草原や、森や、池や沼からも花のお客様たちがやってきて、おまつりが始まりました。美しいばらの女王を囲んで、ごちそうが運ばれ、歌のコンクールが開かれます。鳥たちが、一羽ずつ、花の歌を披露します。

 人の姿をした花たちの絵がすてきです。ばらの女王や、やぐるま草、みやこぐさなどが、どれもきれいな女の人や女の子の姿になって、描かれています。麦の穂や黄しょうぶは、りっぱな男の人の騎士の姿になっています。楽しい夏至まつりをたっぷり楽しめる絵本です。

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