マウリ=クンナス 作 いながき みはる 訳 偕成社
12月になったので、クリスマスの絵本の紹介をします。
この絵本の作者のマウリ=クンナスさんは、フィンランドの人だそうです。フィンランドには、サンタクロースの住んでいるコルバトントリという村があるそうです。この絵本では、サンタクロースと、その周りで働いている小人たちが、もうすぐやってくるクリスマスに向けて世界中の良い子へのプレゼントを用意する仕事をしているところが描かれているのです。
サンタクロースは、コルバトントリに何百人もの小人やトナカイに囲まれて暮らしています。小人たちは、昔、家や森の守り神だったそうです。大工さんや、印刷をする人、帳簿係やタイピストなど様々な職業の小人がいます。織物工場や瀬戸物工場、印刷工場などで子どもたちへのプレゼントを作ります。村には、こうして作ったおもちゃの倉庫もあります。世界中からサンタクロースのところに届く手紙を読む手紙係もいます。
サンタクロースの奥さんはクリスマスの準備で、パイやビスケットを作ります。子どもたちと一緒に、いろいろなごちそうを作るのです。
サンタクロースと小人たちが世界中の子どもたちにプレゼントを配り、そして自分たちのクリスマスのお祝いをするところまで、私たちは知ることができます。
私は、いつもクリスマスが近づくと、この本のことを思い出して、わくわくした気持ちになります。

