風にのってきたメアリー・ポピンズ

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P・L・トラヴァース作 林容吉訳 岩波書店

桜町通りのバンクスさんの家には4人の子どもたちがいます。メアリー・ポピンズはその子供たちの世話をするためにやってきた乳母です。メアリー・ポピンズは魔法が使えるのです。はじめてメアリー・ポピンズがバンクスさんの家にやってきたときに、「ねるまえに一さじ」と書いた紙の貼ってある、大きなびんを取り出して、子供たちに飲ませてあげる場面が好きです。そのびんの中の液体は、一番上のお姉さんのジェインにはライム・ジュース・コーディアル、二番目のマイケルにはストロベリー・アイス、赤ちゃんのふたごにはミルクに変わるのです。

 他に、みんなでメアリー・ポピンズのおじさんのウィッグさんを訪ねていくお話も好きです。バターをつけたパン、やわらかそうな菓子パン、ヤシの実いるのお菓子などの山盛りのお皿、それから、桃色のお砂糖でころもをかけた、干しブドウ入りの大きなケーキというお茶の支度が、おいしそうです。

メアリー・ポピンズがバンクスさんの家にいる間に起こった、不思議な魔法の出来事は、一つ一つがとてもおもしろく、私の力になってくれます。

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