T・S・エリオット ぶん エロール・ル・カイン え たむら りゅういち やく ほるぷ出版
詩人T・S・エリオットの書いた、いろいろな猫の様子を紹介する詩の中の「大魔術師ミストフェリーズ」と、「マンゴとランプルの悪ガキコンビ」の二つが、この絵本になりました。これらの詩は、ミュージカルの「キャッツ」の原作になった詩の中の二つです。
私はミュージカルの「キャッツ」を見たことがあり、その曲をCDで聴くのも好きでした。この絵本ではその詩に美しく味のある絵がついています。
「大魔術師ミストフェリーズ」編では、黒猫のミストフェリーズの黒色が、周りの黄色い星や月を散りばめた青いカーテンによく映えていて、ミステリアスです。
「マンゴとランプルの悪ガキコンビ」編では、２匹の泥棒猫、マンゴとランプルが、お揃いだけれどちょっと違う服装で泥棒家業にいそしむ様子が描き出されています。
隅から隅まで絵がきれいな絵本です。「キャッツ」をミュージカルとして知っている人も、読んでみると楽しいと思います。
